住民が住むまちづくりを 意見広告
規制緩和続けた結果
武蔵小杉駅周辺の再開発が、10年間続いています。その結果、超高層ビルが17棟も林立し、さらに6棟増える予定です。人口はすでに約2万人増、今後は約1万人の増加が見込まれています。
こんなビル建設ラッシュを可能にしているのが、川崎市による規制緩和です。「再開発促進区」として、高さ制限を20mから180m、容積率を200%から600%まで一気に引き上げました。容積率を増やすということは空間に土地を創り出すようなもので、売る側からいえば駅近くの売りやすい場所に、いくらでも商品を生み出すことができるということです。話題となっている駅の大混雑も、人口を集めすぎたことが要因の一つです。
こんな怖い町に
まちの変貌に、住み続けてきた方は「悲しくなっちゃう」「駅の近くにはもう行く気がしないわね」と眉をひそめます。
小杉・丸子まちづくりの会が行ったアンケートでも、「不便に感じること」の問いに、72%が「ビル風が強い」、55%が「駅の混雑」をあげています。新しいマンションに越してきた方たちも、駅の大混雑も保育園不足も「こんなにひどいと思わなかった」と困惑しています。ビル風による転倒で骨折した方も、駅の込み合うホームから転落した方もいます。そこに車や電車がきていたら、と考えるとゾッとします。危険と隣り合わせの街になってしまいました。
住民の意向こそ尊重してほしい
こんなまちづくりはやめてほしいと多くの人が願っています。先のアンケートでも、79・5%の方が「もう超高層マンションは必要ない」と答えています。
住民が望むのは、保育園探しで途方に暮れることなく、安心して歩ける街です。これ以上、巨大ビルをつくり人口を集中させることはやめるべきです。住民の意向無視の再開発の見直しを今年こそ、と思う新年です。
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4月26日
4月19日