市政レポートNo.105 木月・苅宿・平間小や住吉中などに共通する”学校プール”の課題と要望とは? みらい市議団・川崎市議会議員 おしもとよしじ
今夏の記録的な猛暑を受け、全国各地の学校において使用中止が相次ぎ、その実施の在り方も問われた“学校プール”ですが、本市では、多くの学校から“ある要望”が寄せられる事態となっています。
学校白書によると、市内公立学校の34校において、主に「汲み置き式※」や「老朽化」の課題から改修に関する要望があり、現状、プール設置校165校中、汲み置き式が27校、築年数40年以上が32校と深刻で学習環境の改善が急務となっています。
区内では、表題にある小・中学校をはじめ玉川・今井・大戸小及び中原中でもプールに係る要望が寄せられていますが、8月に教育委員会事務局へ要望書の提出を行った“木月小”においても汲み置き式で供用開始後45年が経過している事からPTA並びに学区の町内会連名による短期・中長期での改修を求める内容となっています。私も滝田県議を交えて、その提出機会の創出に尽力、同席の上で現地プールも視察した経過があります。また、同小では、今年度、児童増加を見据えた敷地調査が行われ、今後の校舎増改築等の機会を通じたプール改築・併設も可能として抜本的な取組も提案。議会にて見解を質すと、「(早期改修を要する)プールサイドの突起物・障害物や排水溝の水漏れなどについては、現地調査等を行い、対応策を検討している」と対応を約束、抜本策についても「グラウンドの狭隘化やプールの課題等を踏まえ、検討を進める」旨、答弁されました。今後も引き続き、これら全ての学校の課題解消に資する取り組みを促して参ります。
※ろ過装置が無い“汲み置き式”は、文科省基準により1週間に1回以上、水の入換及び清掃作業を行う決まり、休日出勤等による水貯めと定期的な監視、学年毎の水位調整なども必要で教職員の働き方改革に逆行。また、多大な水道使用料や清掃・消毒用の薬品購入等の経費も要すると指摘されています。
市議・押本吉司
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日