神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2021年8月20日 エリアトップへ

旧川崎球場の遺構問題 照明塔保存で認識隔たり

スポーツ

公開:2021年8月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
高さ39メートルの照明塔
高さ39メートルの照明塔

 富士通スタジアム川崎(川崎区)で旧川崎球場時代から残る照明塔のモニュメント化を検討していた川崎市が、新たな見解を示した。別の場所ではなく、現在の場所で一部を保存することも選択肢の一つとして検討するという。ただ、完全保存を求める声は根強く、市側の認識とは大きな隔たりがある。

   ◇ ◇ ◇

 市は8月3日、川崎球場時代の遺構の市文化財登録を求める請願書を一昨年10月に市議会に提出したメンバーと、同スタジアム内で協議。市は3基ある照明塔を分割して解体撤去し、廃材となった鉄塔の一部を使いベンチなどにしてモニュメント化する案などを提示。現在の場所から離れた所に設置するとした。これに対し、請願者代表でフリーアナウンサーの松本秀夫さんは「遺構が現場に残っていれば訪れた人は想像が膨らみやすい」と意義を強調。現地での設置を求めた。これを受け市は「土台をそのまま残すのは厳しい」としながらも検討を表明した。

市「完全保存はない」

 一方で市は、照明塔の完全保存については行わない方針を改めて請願者側に示した。照明塔は現在、さびの発生など老朽化が見られ、市側は安全面を懸念。耐震補強しても構造が今の建築基準に合わず、補強後の姿は別の形になるため「歴史的価値はない」と判断。コスト面も調査費だけで4、5千万円はかかるとし、補修費には新築の倍のコストがかかるだけでなく、維持費も必要。ただ、請願者側が保存を求めていた外野フェンスについては「そのまま残す」と述べた。

請願者「検討過程に疑念」

 市側の回答に対し、請願者側は一定の理解を示しつつも、検討過程への疑念を示す声もあがった。完全保存について「照明塔が遠くから見える『景色そのもの』が人々の記憶に残り、今につながる。それが現存するからこそ価値があり、遺構と言える」と主張。「照明塔がばらばらにされたものや土台だけ残したところで果たして遺構と言えるのか」と疑問を呈する声も聞かれた。

 また、市側が提示した費用について「どれだけ精査された金額なのか」とも。ネットで資金を募るクラウドファンディングが可能なら挑戦したいと再考を求めた。請願者らは「完全保存はない」という市の回答に対し、対応を保留している。

 照明塔は高さ39メートルで1954年に設置、61年に改修された。市によると、改修当時は日本一の明るさを誇っていたという。市は来年度から順次撤去する準備を進め、モニュメント化にあたっては、コンサルタント業者と委託契約を交わしている。
 

中原区版のローカルニュース最新6

絵を編む体験会

作家・中山さん

絵を編む体験会

8月2、3日 作品展示も

7月19日

グラウンドゴルフを体験

グラウンドゴルフを体験

9月1日 等々力緑地

7月19日

DeNA「可能性広げる」

カワサキ文化会館が移設

DeNA「可能性広げる」

市の若者文化創造発信拠点

7月19日

市民提案事業を発表

市民提案事業を発表

7月27日 市民館

7月19日

PCとスマホ学ぶ

PCとスマホ学ぶ

シニア向け 参加者募集

7月19日

一部施設で配食を試行

「わくわくプラザ」

一部施設で配食を試行

配送費は事業者が負担

7月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月19日0:00更新

  • 7月12日0:00更新

  • 7月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年7月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook