市政報告vol.80 学校施設開放でボール遊び等地域ニーズに合う有効利用を 川崎市議会議員 末永 直
本稿では公共施設の有効利用、とりわけ市立学校施設を地域に開放する取組について市政報告致します。去る12月17日に議場での一般質問における項目の一つです。
現在、本市市内における町内会等による管理運営協議会で管理している街区公園では現状、限られた空間の中、公園利用者や近隣住民からの安全や騒音等への要望から、様々な禁止看板が設置され、公園は規制された空間というイメージが定着しています。例えば「ボール遊び」禁止、です。
本市では、令和元年に「公園でのルール作りのガイドライン(ボール遊び)」を作成。本市と相談者、地域とで連携してワークショップを実施してルールを作ればボール遊びも可能となる仕組みができました。とはいえこれに則りボール遊びを可能にしたのは、川崎区の冥加公園の事例しかありません。時間と労力がかかります。
福田紀彦市長が先の市長選挙の公約で画期的な案を示されました。「教室シェアリング」「みんなの校庭プロジェクト」です。取組内容と決意を市長、教育長に伺いました。
1、教室シェアリングの取組
放課後から夜間、土日祝日など、これまでの仕組みでは十分に活用されていない学校の特別教室等を地域で自由にタイムシェアすることを目指す取組。とのこと。
2、みんなの校庭プロジェクト
都市化が進む本市において自由に遊べる空間を広げ、子どもたちが本来備えている「外でボール遊びを思い切りしてみたいという欲求など、子どもの「やりたい」を実現する取組。とのこと。
3、教育長の理念
これまでの利用に加え、新たな形で学校施設を有効活用する仕組みづくりを進めることで、学校教育以外の目的で学校を使うことが「当たり前」となるような意識の醸成を図るとともに登録や予約といった、現行の施設開放のハードルを下げ、市民にとって身近な学校施設が、生涯学習・地域交流の拠点や、子どもの安全な遊び場となるよう取り組んでまいりたい。とのこと。
市長は「スピード感を持って取組を進める」、教育長は「具体的な取組を加速化させる」とこれ以上ない答弁をしました。大いに期待できます。具体的な詰めはこれからです。追ってご報告致します。
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4月26日
4月19日