川崎フロンターレの創立26周年記念「川崎・大田銭湯 大スタンプラリー」が7月1日から始まった。キャンペーンの目玉の一つが「026(オフロ)サポーター」として同クラブを応援する、4人組歌謡グループ「純烈」の小田井涼平さんがデザインした手ぬぐい。必要なスタンプ数を獲得し抽選でもらえる賞品で、小田井さんが作品に込めた思いを語った。
古代エジプト王朝に君臨した、フロンターレ王朝との設定でデザインされた手ぬぐい。小田井さんは当初、キャラクターをシルエットにした迷彩柄でのデザインを考えていたが「クラブサイドから縁取りの線を入れてほしい」との要望を受け変更。パソコンを駆使し、左右対称の作品をつくろうと決め、ネットで検索をする中、エジプトの壁画を発見。「こういう絵が面白いな」と早速、作業に取り掛かった。
小田井さんは、ふろん太を「水の神」、ワルンタを「火の神」という「古代エジプトの神」に仕立て、手ぬぐいの両サイドに描いた。両者は天上界で仲が悪く、争いが起きると水が熱せられ、そのお湯が空から地上に降り注ぎ、地上の人がそれを銭湯のように浴びて健康になったというシナリオ。タオルの真ん中に描かれたカブレラは万能の神で両者の仲裁役。その時の戦いの模様をサッカーという競技でまつりとして今もやっている様子をデザインした。「選手が人々の下に描かれているのは、選手よりサポーターが上というフロンターレの気質」と解説する。また、川崎大田銭湯連合会などの文字を古代エジプト文字で表記するといった工夫も凝らし「ぜひ、解読してもらえれば」とも語った。
小田井さんは、川崎のまちについて「子どもの頃に住んでいた大阪の下町の雰囲気に似ている」と親近感を抱く。川崎フロンターレについては「下から成りあがったチームという感覚がある。チームワークで一つ一つ階段を上がってきた。純烈の下積み時代と重なる部分がある」とも述べた。
今年12月末いっぱいでグループを卒業する小田井さんは「タオルのデザインは唯一、形として残した。多くの川崎市民に手に取っていただきたい」と呼びかけた。
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