市政報告 市立高等学校の硬式野球部事情について 川崎市議会議員 松原しげふみ
記録的な猛暑日が続く今年の夏、スポーツ、文化、科学などの各分野ごとの全国大会が各地で開催され、全国高校総体(インターハイ)のテレビ中継を見るにつけ、手に汗を握る競技が展開されておりました。
全国大会の中でも別格なのは、予選を勝ち抜いた49校が出場する、夏の風物詩である「全国高等学校野球選手権記念大会」ではないでしょうか。しかし、夏の風物詩である「甲子園」ではありますが、参加校が減り続けております。神奈川県に於きましても、令和元年の参加チームは181校でありましたが、今年の参加校は167校であり、減少傾向が続いております。減少の要因として、日本の社会問題である少子化の影響による部員不足が挙げられており、その他の理由として、厳しい練習、経済的負担、勝利至上主義等が考えられています。
本市の市立高校の硬式野球部の現状を見ますと、市立全5校のうち、川崎高校は部員不足のため活動はなし、幸高校は部員が8名のため県立川崎高校との合同チーム、川崎総合科学高校は部員36名の単独チーム、同じく橘高校も部員35名の単独チーム、部員6名の高津高校は横浜市都筑区にある県立新栄高校との合同チームとなっております。また活動場所と活動内容は別表の通りです。この状況について教育委員会に見解を求めたところ、「運動部活動については各学校の実情に応じて日数や時間の他、施設の割振りを計画し、その内容について保護者への理解を得ながら活動しているので今後も生徒の活動環境の確保に努める」との事でありました。また部活動に係わる費用負担については、保護者説明会を行い、「遠征費負担や全国大会等に出場する対象生徒の旅費等を支給する『部活動サポート奨励金』や、ボール等の用品を購入する『部活動推進用具整備』等の事業を実施し、可能な限り保護者の負担軽減が図られるよう努めている」との事でありました。
部活動の位置付けについては、高等学校学習指導要領に「学校や地域の実態に応じ地域の人々の協力や各団体と連携し運営の工夫を行い、持続可能な運営が整えられるようにする」とあり、教育委員会としても「場所の確保についても現在、等々力球場、多摩川丸子橋硬式野球場等を中心に利用しているが、学校の意向を十分に踏まえた上で平日の利用が可能な日の更なる確保について関係局等と協議していきたい」との前向きな考えでありますが、平日の利用だけではなく休日も利用できるよう強く要望いたします。また野球だけではなく、生徒の自主的、自発的な参加による部活動全般に関する環境整備の充実について関係各局に求めてまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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4月26日
4月19日