県政報告Vol.5 Web3・NFTを用いた実証事業 日本維新の会 神奈川県議会議員 松川正二郎
Web3やブロックチェーン、NFTといった概念をご存知でしょうか。DXということが言われるようになって久しい中、インターネットの世界ではこうした概念が取沙汰されており、自治体においてもこれらの新しい技術を用いた各種の施策や実証試験が行われるようになっています。インターネットからの情報の収集に始まり、SNSの登場による双方向的な情報の流通を経て、新たに情報の分散所有ということが脚光を浴びています。これがWeb3という概念です。また、情報を分散化することで大企業の情報の独占を排し、他方で分散化された情報を鎖のように連続的に結びつけることで、トレーサビリティによって担保される情報の形を、高度な暗号技術の下で実現したのがいわゆるブロックチェーンというところでしょうか。ネットワーク全体の結びつきによって情報の真正が担保されるため、その偽造や改ざんが難しいという点が特長です。そして、これまでは容易に複製や偽造が可能であった特定のデジタル上の価値の一意性や不可分性を実現し、それを現物化したものがNFTです。
このNFTはデジタルアート等の分野で多く導入されているものですが、神奈川県ではこれをボランティアや子どもたちの体験について用いる実証事業を計画しています。社会貢献や体験に応じてNFTのランクが進化する、またそうしたランクに応じたインセンティブを受けることができる、といったことを意図し、行政課題の解決に向けて活用を図るとのことです。
町内会・自治会や消防団をはじめとする地域活動の担い手の不足や地縁的活動自体の減少が言われる中、こうした技術に関する実証試験が、これらの課題の解決に役立つことも期待しつつ、単に「新しい技術ありき」の事業とならないよう進捗を注視していきたく考えております。
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4月26日
4月19日