クライミングの壁に打ち込まれた支点にロープを掛けながら岩壁を登る競技「リード」。福本朝陽さんは、4月の県山岳連盟主催クライミング県大会「エキスパートジュニア・リード」の部門で優勝。今夏開催予定のジュニアオリンピックへの出場に大きく近づけた。
今年3月にも、ボルダリング(制限時間内に登ったコース数などを競う競技)日本最大級の大会「ザ ノースフェイスカップ」で、全国予選を勝ち抜いた小学5・6年生約190人が参加する中、6位の好成績を収めた。
どんな大舞台でも「緊張しない。いつもどう登るかだけを考えている」と至って平常心。その精神力は練習量に裏打ちされたものだろう。学校帰りに週5日、1日2〜3時間を練習に費やす。「クライミングが好きだから全然苦じゃない」。週末は長野県や山梨県などに家族と出掛け、25メートル級の岩の断崖を登るのが楽しみ。食事にも気をつけ、おやつには骨の形成や筋肉の修復に良いとされるヨーグルト、納豆、牛乳などを口にするというストイックさ。「それもあってか今まで大きなケガは無いです」と笑う。
そんな福本さんの夢はジュニアオリンピックカップの表彰台に立つこと。「今年をステップアップにして、来年その夢を叶えられたら」と冷静に自己分析する。
憧れるのは世界を旅するクライマー。米国カリフォルニア州にある世界最大の一枚岩で、クライマーの聖地ともなっている「エル・キャピタン」。「高さが900メートル以上もある断崖絶壁の岩。早く登ってみたい」。壮大な夢へ一歩一歩登り詰めていく。
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