ドイツのプロハンドボールリーグ「ブンデスリーガ」1部のフランクフルトに入団する 内林 絵美さん ドイツ在住 南林間出身 32歳
夢舞台でも自分らしく
○…2004年、ハンドボールがやりたい一心で、単身渡独。言葉が通じなくても「不安はゼロ、希望しかなかった」と笑う。日本語学校に通いながら3部リーグのSCリーザに入団。2年で帰国の予定がチームの昇格により契約を延長。気付けば移籍も経験し、8年をドイツで過ごした。そして今年、プロリーグの最高峰「ブンデスリーガ」1部へ移籍が決まった。32歳という年齢もあり「最初は冗談だと思った」そうだが今は違う。「これまでの頑張りと周囲の人の応援が、夢舞台に立たせてくれたんだと思う」と目を輝かせる。
○…ハンドボールに出会ったのは南林間中学。自分でも驚くほど没頭し、以降の人生は全てハンドボールが最優先。高校も大学も競技の環境で選んだという。ただ、大学卒業後は実業団へ進みたいと思いながらも、「そこまでの選手じゃない」と自分で限界を決めて高校教員に。しかし、教員有志チームでドイツを訪れた際、日本から来た見ず知らずのチームを熱心に応援してくれる姿に心が震えた。「この国でプレーしたい」。夢が芽生えたら、あとは実現へ走るのみ。2年の準備期間を経て、海を越えた。
○…「思い立ったら即行動」、「決して諦めない」が信条。昨年も、ドイツのチームメイトやファンが集めてくれた義援金を手に、岩手県陸前高田市へママチャリで向かった。「大きな額では無いけど想いの込もったお金。被災地に直接手渡したい」と思ったからだ。走行距離は600Km。4日で到着を目指す過酷な日程ながらも、睡眠時間を削って走りきった。「自転車が思ったほど進まなくて。あんなにキツイとは思わなかった」と屈託無く笑う。
○…新チームでの開幕戦は9月8日。しかし、気負いは全くない。「今までやってきたことを継続して、自分らしく楽しめればいい。ただ、もらったチャンスを活かしたい」。契約は2年間。夢舞台に立ち続けるための挑戦がこれから始まる。
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