大和山草の会の代表を務める 武藤 義幸さん 下和田在住 77歳
一日一日が勝負
○…「山草と聞くと一見地味で縁遠いと思われるかもしれませんが、実は身近で奥深い」とにっこり。4月25日からグリーンアップセンターで開催する「山野草展」に向け、20人のメンバーと共に準備を進めている。ドクダミなどの身近な野草から、大和に生息するヒトリシズカまで70種類。毎年開催しているが、花が咲くまでは手が抜けないと気合を込める。「今が最も頑張り時、一番きれいなタイミングで披露したい」
〇…山野草に興味を持ち始めたのは30年前。菊やサツキ作りなどはすでに手掛けていたが、友人の勧めで御殿場の山に登り、野草を目にしたことで、その世界にはまった。「言われなければ気づかないほど素朴で可憐。育ててみたい」と思い立った。友人に苗を分けてもらい、自宅の庭で栽培をスタート。「咲いたときはもう感動で」と目を細める。定年を機に大和山草の会に入会し、仲間ができると楽しみも倍増。「みんなが先生です」と嬉しそう。
〇…綾瀬市出身で、5人兄弟の次男。厚木飛行場の建設に伴い、小学校1年から大和市へ転居。機械関係に興味があったことから工業の仕事に。33歳の時に(株)デンソーに転職。検査技術士としてディーゼル車を専門に扱った。社内では野球チームに所属。持前の運動神経の良さを活かして「外野以外はどこでも」と活躍。”記念試合”に横浜スタジアムで対戦したことも。「負けちゃったけど、いい思い出」。定年まで勤め上げ職人人生を全うした。
〇…「大きな病気をせず、健康なのは妻の料理のおかげ」とのろける。二つ年上の奥様の煮物は絶品だとか。10年前から書道も始め、大和市書道連盟展にも毎年出品。「自由が自分流」と稲穂で文字を書く大胆な作品作りにも挑戦するなど、豊かな発想で周りを驚かせることも。2人の娘も近くに住み、中学生と高校生の孫が遊びに来るのが楽しみ。「一日一日が勝負。大事に過ごしたい」と微笑んだ。
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