第8回神奈川県障害者技能競技大会〜アビリンピック神奈川2010〜に出場する 田中 郁江さん 柳橋在住 30歳
毎日がスキルアップ
○…明日、1月22日に相模原市で行われる「第8回神奈川県障害者技能競技大会〜アビリンピック神奈川2010〜」に出場する。参加する種目はホームページの作成。昨年は初出場で銅メダルを獲得した。今年はより良い成績を出せるようにと年末年始・休日も返上で、毎日特訓をしている。
○…脳性麻痺による四肢障害などがありながらも、現在、NPO法人ピコピコ(渡辺由美子代表)で障害がある人のためのパソコンボランティアをしている。パソコンを始めたきっかけは高校の部活動。文字を打つにも動かせる指は左右3本ずつ。独自のやり方を模索し、学ぶうちにパソコンが大好きになっていった。「働くなら絶対パソコンの仕事を」と探していたときに出会ったのが今の職場。ボランティアを始めてからは、さらに努力を重ね、ワードやエクセルなどのMOSやwebクリエイター上級の資格も取得した。
○…両親との3人暮らし。外出が大変ということもあり、仕事以外の楽しみもパソコンだ。家での楽しみはチャットを通して知り合った友人とのコミュニケーション。中には映画やカラオケに行くほど仲良くなった人もいるそうだ。「年齢や職業も違う人と気軽に交流ができる。チャットだと障害もわからないから色々話せるんです。パソコンができて本当によかった」と満面の笑みを浮かべる。
○…大会での目標は金メダルをとり、全国大会へ進むこと。そのためには技術のほかにデザインやわかりやすさも重要となってくる。学生時代に国語や美術などの基本的な授業を受けていないため、文章の理解や表現、色彩なども一から学んでいるところで、毎日必ず新たな発見があるそうだ。指導者の渡辺さんの「障害があっても自分にできることは必ずある」という言葉を胸に努力を続けてきた。「将来は自分自身が障害のある人たちの励みや目標になりたい」とさらなる成長を目指す。
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