大和市書道連盟の会長を務める 鈴木 昌男さん(雅号・鈴木清蒲(せいほ)) 下鶴間在住 68歳
”続けること”を楽しむ
○…4月8日(日)まで大和市生涯学習センターで第4回連盟展を開催している大和市書道連盟。2008年の設立時から会長に就任し、100人を超える会員をけん引する。今年は大字、かな、てん刻など79点の作品を展示。明日7日には席上揮(き)ごう(ライブ書道)を行い、自らもその腕前を披露する。「地域に密着した書道展です。ぜひ普段着でお越しください」と微笑む。
○…小学校4年の時、「親に言われて嫌々ながら」始めた書道。一時は離れたものの、気がつけばまた筆をとっていたという。大学卒業後は自動車工場に勤務。29歳で自宅の物置を改築し、仕事のかたわら土曜日のみの教室を開校。指導者としての一歩を踏み出した。さらに展覧会などへの出品を続け、日本書道家連盟の書展では最高位となる内閣総理大臣賞を受賞。母校・大和中学校の中庭にある校歌碑の書も手がけた。仕事を引退した現在は、毎日書道会審査会員にも就任。忙しいなかでも毎朝1時間は半紙に向かい臨書を続ける。「簡単に上手くはならない。地道に続けることが大切」。これが信念でもある。
○…サラリーマン時代にパソコン教室に4年間通い、ワードやパワーポイントなどの技術を習得した。書道連盟の会報誌やパンフレットも自らが作成。作品の構想を練るのにもパソコンを活用しているとか。さらに今年は、展示作品を全ておさめたDVDも初めて制作した。「何か新しいことをするのが楽しい。ただ年齢のせいで、すぐ忘れちゃうのが難点だね」と笑う。
○…会員の高齢化が進み、後継者が育っていないのが目下の悩み。だからこそ、書道人口を拡大するため、小学校への出張授業にも率先して出かけている。
「上手く書こうなんて考えたらつまらない。まずはその人の個性を引き出してあげたい」。自らが掲げるのは、楽しみながらできる書道。「将来的には、子どもだけの展示会を企画したい」と目を輝かせた。
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