桜丘学習センターで行われる「小学生マジック教室」の講師を務める 熱田 隆さん 桜手品サークル所属 67歳
笑顔を届ける魔法使い
○…「人をだましても怒られない。さらに拍手までもらえるものなんて、マジックくらいだよね」。そう言ってにっこりと笑う。12月16日に桜丘学習センターで行われる小学生向けの教室を企画し、自らも講師として腕前を披露する。これまでも子供会の催しや敬老の集いなどは行ってきたが、教室を開くのは初の試み。所属する桜手品サークルのメンバーと共に練習に励み、構成を考える日々。「子ども達が覚えたマジックを、家で自慢げに披露する姿を想像すると楽しくて仕方ない」と笑う。
○…今から約20年前、ふと目にした大道芸。箱の中から次々と物が出てくる、そんなマジックを見た時になぜか「自分もやってみたい」と思い立ったという。すぐに教室を探して入会すると、最初に覚えた一つのマジックだけでステージに立つことに。「そこで拍手をもらって。それが快感になりました」。その後も新しい技術を学ぶために手品サークルを渡り歩き、持ちネタは今や100以上。「自室の押し入れは手品道具でいっぱい」だそうだ。
○…手品以外の楽しみは、5年ほど前から籍を置く朗読サークル。作者の意図を読み解いて、聞き手に伝えることにやりがいを感じるそうだ。「声の大小や抑揚で喜怒哀楽を表現したり、間の取り方ひとつで印象が全く変わってしまう」と苦笑い。それでも、ここで学んだことがマジックを行う上でも重要な「つかみ」に活かされているという。
○…今後、力を入れていきたいと考えているのが地域との交流。「今回の教室が好評なら、来年度以降も回数を増やしていきたい」と微笑む。また、忘年会の余興に使えるような、大人向けのマジック教室も企画中だとか。「マジックは人を笑顔にできる魔法の道具。家族や友人とのコミュニケーションツールとして、もっと広がってほしい」。大好きな言葉である『笑門来福』を胸に、人々を笑顔にする活動は続く。
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