昨夏に甲子園でベスト8入りした桐光学園高校野球部監督 野呂 雅之さん 林間在住 51歳
向上心を忘れず
○…1試合22奪三振の記録を樹立した松井裕樹投手を擁し、昨夏の甲子園でベスト8に進出。県内のみならず、全国から注目を浴びる桐光学園の野球部を率いる。今夏も、と周囲からの期待も膨らむが、「神奈川県はそんなに甘いところではないですよ」と苦笑する。「チーム力の維持を考えた瞬間に、同じ成績を収めることすら難しくなる。あと3つ勝つために何が必要か、常に向上心を持って全国4千校の頂点を目指したい」
○…東京都新宿区の出身。野球好きの父と幼い頃から神宮球場に足を運び、高校、大学、プロの試合に胸を躍らせた。いつしか自らも野球漬け。部活動に汗を流す日々を送った。早稲田実業在学中に、指導者を志して早大の教育学部に進学。卒業と同時に22歳で桐光学園の監督を任された。甲子園には程遠い時代から、部員に促したのは頂点を目指す意識。「全国制覇が目標の学校と甲子園出場が目標の学校では、最初から勝負が決まってしまう。『欲しいものは取りにいく』、その姿勢を植え付けたかった」
○…南林間に居を構えて約20年。大和市については「とにかく交通の便がいい。横浜や東京に出ることも多いので助かっています」と話す。昨年11月には南林間駅周辺で行われた『ちょい呑みイベント』に夫婦で参加。お酒はほとんど飲まないが、美味しい料理に舌鼓を打ったという。「連休が取れないので、近隣の食べ歩きが趣味。お勧めのお店も結構知ってるんですよ」と笑う。
○…夏の選手権県予選まであと半年。「生徒たちが、自分で自分を育てられるかが大切で、それに気付かせてあげるのが監督の役割。一から十まで伝えるのではなく、必要な時にだけ言葉をかければいい。だからこそ、かける言葉に関しては日々悩み、1年をかけて探しています」。自らも向上心を忘れず、名将への階段を着実に上り続けている。
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