桜ヶ丘桜まつり実行委員会委員長を務める 小川 政男さん 上和田在住 70歳
子ども達に原風景を
○…市内で最も歴史ある桜まつりを開催する実行委員会の委員長。「年数を重ねて今年で42回目になります。桜ヶ丘の名称は、1952年に開業した小田急江ノ島線の桜ヶ丘駅に由来するもの。小さい頃はこの辺を桜株(さくらっかぶ)と呼んでました。名前からみても昔から桜が咲いていたのでしょうね」。実行委員長に就任した年から、プログラムに大道芸を取り入れた。「もう数年になります。地域の子ども達が楽しめるものをと発案しました」。子供会に呼びかけ、今年初めて子どもみこしも登場する。「桜花、大道芸、みこしなどまつりが子どもたちの原風景になっていけば」。言葉の端々から地元への熱い思いが伝わってくる。
○…上和田で農家の長男として生まれる。商社に入社し、関西や東海地方で勤務した後、45歳の頃に故郷に戻った。大和駅前で画廊を経営する傍ら、いまでは市内有数のイベントとして定着したやまとプロムナード古民具骨董市の事務局長なども務めた。画廊では作家の企画展等を通して、多くの人たちと出会ったという。その後自宅を改装して店を移転。06年には全版画作品を収蔵していた笹倉鉄平氏の版画ミュージアムをオープンする。「絵は時間がかかるアナログの世界。インターネットでは得られない臨場感のあるものを提供していきたい。それには雰囲気や空間づくりなども大切な要素です」と語る眼差しは温かい。
○…今年で6回目を迎える同ミュージアムが主催する子ども絵画大賞。審査委員長は初回から毎回笹倉氏にお願いしている。「昨年は約380人のお子さんから応募がありました。子どもがプロに絵を見てもらえる機会をつくっていきたい」。大人になった時に、一つひとつが豊かな思い出になってくれれば、と願う。「『何かをしなければ、何も生まれない』。いいまち、住みやすいまち…、夢を実現していくには誰かが始めなくては」と力が入った。
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