大和市立病院に英語表記案内図を寄贈した「DALE!DALE!コクサイ」の代表を務める 楠 瑠美子さん 座間市在住 56歳
外国人も安心できる地域に
○…会のメンバーが走った距離に応じて寄附を行う「チャリティー・チャレンジ・ラン」に取り組む市内ランニングチーム「DALE!DALE!コクサイ」の代表。3月末には集まった寄附金などで、市立病院に英語表記の案内図を寄贈した。「外国の方が通院するとき、慣れない日本の病院で英語の案内図があることで、安心してもらえれば」
○…チーム立ち上げは、自身の経験がきっかけだった。24年前、パラグアイから夫や3歳、1歳の娘たちと来日するも、言葉や習慣の異なる日本での生活でストレス性のメニエール病を発病。主治医の勧めで、運動療法としてランニングを始めた。「元々運動は大嫌いでしたが、徐々に走れる距離が増えていくのが嬉しくて」。走ることで、めまいや不眠などが解消し、ランナー仲間などとの繋がりも広がった。「私と同じように、地域の外国人がストレス解消や健康づくりのために体を動かせる機会をつくりたい」と、昨年5月に仲間とチームを設立。メンバー44人の6割が外国人、交流を深めながら、県内外のマラソン大会で一緒に汗を流している。
○…日本人の両親は戦後それぞれパラグアイに移住し、彼の地で知り合い結婚。4人の兄弟や両親との会話はスペイン語だった。小、中、高、教員養成専門校と現地の学校に通い、教員免許を取得。10年間教壇に立った後、来日し大和へ。日本での生活に馴染めず一度帰国するも、半年後に再来日。その際「自分のことは自分でやる」と決め、子育てや仕事の傍ら猛勉強。日本語検定1級を取得した。友人の助言がきっかけにスペイン語通訳となり、市立病院や市国際化協会の通訳員、県立高校の外国語講師などとして勤務している。
○…6年前、日本国籍を取得。約20年過ごした大和を離れ、現在は家族で座間に暮らす。休日はランニングを楽しむ。自身のポリシー「常に前向きに」を胸に、活動に取り組む。
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