大和商工会議所青年部の新しい会長として活躍する 佐々木 順次朗さん 市内在住 40歳
人のつながり大切に
○…大和南にある焼酎ダイニング「わっぜ」の経営者のほかに、今年4月から大和商工会議所青年部会長という肩書きが加わった。青年部には業界問わず45歳までの経営者・後継者または幹部社員58人が所属しているが、飲食業界からの会長就任は初。「店は夜の営業なので夜間の活動が難しい。そんな私に務まるのか疑問で、お断りしようとも思っていました」。新会長を後押しすべく、理事会開催を夜から昼に変更するなど、他のメンバーが会長を支える。「皆の協力がなければ、とても務まりません」
○…「これまで飲食業を営む人は活動に参加したくても時間的に難しかった」。その思いから就任を機に「飲食委員会」を創設。この委員会が中心となった市民まつりのソーセージ販売は「大盛況だった」という。今後も阿波踊りへの参加を控え多忙な日々が続くが、「会員は日頃から自分の会社や店で舵取りをする人たち。私の手が回らない部分でも的確に判断し行動してくれる」と信頼は厚い。
○…寿司屋の次男として桜ヶ丘に生まれた。幼少期にファミコンに熱中した「普通」の子は、料理人の父の影響を強く受けて中学卒業後は調理師学校に。イタリアンやバーのシェフとして経験を積み、8年前、同じく料理人の兄の誘いを受け「わっぜ」の開業に関わり、今は経営も担う。
○…「お客さんとワイワイするのが楽しい」と朗らかに笑いつつも、焼酎の品揃えにこだわり、船舶とふぐ調理師の免許を取得するなど食への探求心は尽きない。大事にしていることは「人のつながり」。「人のつながりだけでやってきたようなもの」と謙遜するが、父の背中を見て学んだ相手への丁寧な心配りが人との輪を大きく、強くさせている。「お薦めの店を聞かれ他店舗さんを躊躇なく紹介し合えるのが、他の地域にはない大和の好きなところ」。もっとこの街を盛り上げたい。穏やかな表情の裏には、熱い思いが漲っていた。
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