選手兼監督として、アルティメット世界大会で日本代表チームを準優勝に導いた 吉川(きちかわ) 洋平さん 大和東在住 39歳
自身も競技も「ブレイク」へ
○…フライングディスク競技の1種目、チームでディスクをパスでつなぎ、得点を競うアルティメット。ロンドンで6月下旬に開催された世界大会で、選手兼監督として日本代表を率い、18年ぶりの準優勝に導いた。「監督としてはメダルを獲得できてよかったです」と安ども「選手としては、決勝でアメリカに負けたのは非常に悔しいですね」と、複雑な表情を見せる。
○…競技との出会いは、日本体育大学入学後。サークルの体験でディスクを投げたところ、思った以上にうまく投げられた。先輩の「日本代表になれるよ」という誘い文句で入部。4年生生で初めて日本代表に選ばれると、選手として6回、うち監督兼任として2回、世界大会のフィールドに立ってきた。
○…伊勢原市生まれ。幼い頃はぜんそくだったが、ガキ大将になるほどまで回復。中学からはバレーボールを始め、進学した日大藤沢高校でも続けた。3年生になり進路を考えたとき、運動神経がよかったことなどから日体大へ。卒業後はアルティメット実業団チーム「バズ・バレッツ」を持つ文化シャッターに入社。2006年、チームがクラブチーム世界大会で初の世界一となったことを受け、「アルティメットにひと区切りつけよう」と退社。以前の夢だった教師の道へと歩みだした。「チーム練習日の週末は部活の指導などもあり、競技を続けるのは難しいと思っていました」。就いたのは養護学校の教諭。週末に部活がないことから、今もバズ・バレッツで競技を続けている。
○…妻と小学5年、1年の息子と4人暮らし。年数回、近所や世話になった人たちを招いて、家でバーベキューを楽しむ。日本代表スローガンは「ブレイク」。「選手が自身の殻を『破る』ことはもちろん、海外に比べて足りない日本のアルティメット競技環境を、世界一になって『ブレイク』したい」。自身だけでなく、競技全体にも思いをはせる。
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