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大和版 公開:2023年5月5日 エリアトップへ

深見直売所を開設した「島津おいしいやさいの会」の会長を務める 荻窪 登さん 深見在住 55歳

公開:2023年5月5日

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甲子園の恩、野菜で返す

 ○…生まれ育った深見には多くの農家があり、あちこちで青果が作られていた。野球少年だったころに見た光景は鮮明に覚えている。あれから40年あまり。高齢化や人口減少を背景に、そんな光景は一変。地元農業の活気は失われつつある。そこで、有志と共に深見に直売所を開設。穫れたての野菜を並べたところ、多くの人が市内外から訪れた。「うれしい景色。少しずつ野菜を増やしていきたい」と前を向く。

 ○…王・長嶋の「ON砲」が活躍していた小学4年の時、軟式少年野球チーム「深見ドラゴンズ」で競技を始めた。ブラウン管の向こうで輝くヒーローに追い付こうと練習に励み、6年生の時に関東大会で優勝。四番打者として活躍した。藤嶺藤沢高校に進むと、2年夏の神奈川大会で当時の新記録となる2打席連続本塁打を記録。3年夏には副主将として甲子園出場の原動力となった。

 ○…「深見の農家の方たちがバス12台で甲子園に来てくれたんです」。試合は一回戦敗退となったが「農作業で忙しいのに、私のために甲子園まで来て声を枯らしてくれた。一生かけて恩返ししたいと思いました」。卒業後は、社会人野球を経て、40歳を過ぎたころ、父の逝去を受け、家業の不動産業を継いだ。地元農業に関わるようになったのもこのころからで、今も園児の米作り体験などを続けている。

 ○…「人生かけて地域のために尽くしたい」。地元自治会をはじめ、今年4月からは深見コミセンの会計を務めるなど、地域活動を大切にする。直売所も「恩返し」の一つ。「美味しい野菜を多くの人に、直売所を笑顔で溢れる場所にしたい」。直売所に並ぶタケノコを朝4時に里山まで一人で収穫しに行く。原動力はあの日、銀傘の下で聞いた大声援だ。

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