戸塚区内38の寺院からなる、戸塚区仏教会(西尾宗哲会長)が4月8日(土)、お釈迦様の生誕を祝う「花まつり」を、舞岡町にある長福寺で開催する。長い歴史を持つ花まつりだが、いつ始まったかなどついては意外に知られていない。そこで本紙では、まつりを古くから知る、曹洞宗雲林寺(矢部町)の北見秀明住職と、浄土宗來迎寺(矢部町)の安田教純住職に話を聞いた。
2人の住職とも「花まつり」は、第二次世界大戦後から始まったのではないかとしている。北見住職は「戦後直ぐ、戸塚の街を盛り上げようと、企画したと聞いている」と話す。安田住職も「恐らく戦後だと思う。仏教を一般の方に広めたいという思いから始まったのではないか」と語る。
「花まつり」は現在、区全体で行っているが、当初は10の寺院で構成される戸塚町仏教会のみで開かれていた。10の寺は別々の宗派だったが、それを1つにまとめ、開催にまでけん引したのが親縁寺(戸塚町)の当時の住職だったという。
時を経て、この数年前から戸塚区仏教会の「花まつり」へと規模が大きくなっている。
象の山車(だし)が人気得る
当初は、化粧をした子どもたちによる稚児行列や、お釈迦様にちなみ、木で作成した大きな象の山車を寺から寺へ引っ張っていく行事を行っていた。それが大きな見所で、人目をひいたことから、大勢の参加者があったという。「まだ交通量が少なかったので、出来た催しだったんですね」と2人の住職は懐かしむ。このほか、子どもには風船や菓子の振舞い、大人には日本舞踊の披露などもあった。特に子どもたちに人気があったのが「甘茶」。一升瓶を持ってもらいにくる子どもが数多くいるほどだったという。
今年の花まつりは4月8日。例年通り多様なイベント企画されている。これからも続いていくとになるが、北見住職は「この催しを1つのきっかけとして、どなたでも気軽にお寺に遊びにきてもらえれば」と話している。安田住職は「一般の方に仏教を知ってもらえるとてもいい機会。お寺と新しいご縁が生まれれば、なお嬉しい」と笑顔を見せていた。
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