今秋の箱根ジオパーク参加へ向けて準備が進む南足柄市で5日、南足柄ジオガイドの会が発足した。メンバー20人が市役所で設立総会を開き、初代会長に植田勇次さん(71)を選任。事業計画案などを承認した。
箱根ジオパークは、箱根町と箱根山周囲の小田原市、真鶴町、湯河原町の1市3町が2012年に日本ジオパークネットワークの認定を受けた、箱根山を中心とする自然公園エリア。学術的に貴重な遺産地域や地球の成り立ちを学べることが認定条件で、加盟地域は国内に31カ所ある。
そのうち洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島、室戸、隠岐、阿蘇、アポイ岳の8地域はユネスコが支援する世界ジオパークに認定されている。
箱根山の東にある南足柄市では今秋の箱根ジオパーク編入をめざして準備が進んでいる。地質や地形、地層などが観察できるジオサイトを8カ所選び、歴史などを観光客に解説するジオガイドの養成にも取り組んでいる。昨年秋にはジオサイト候補地の「足柄峠と足柄道」「矢倉岳」「夕日の滝」を巡るツアーを開くなど機運を高めてきた。
今後は箱根ジオパーク推進協議会に加入して9月にも箱根ジオパークへの編入が決まる予定で、ジオサイトは他にも「蛤沢周辺」「文命堤」「最乗寺と杉林」「清左衛門地獄池」「御嶽神社と矢佐芝石丁場」が予定されている。
この日発足した南足柄ジオガイドの会は、会員の情報交換や研修会などでガイドのレベルアップを図り、行政と協力してジオパークの普及や推進役を担う。
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