「まぶたがぴくぴく痙攣(けいれん)する」 コラム【36】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
「数日前からまぶたがぴくぴくして治らないのですが…」。このように訴える方がたまにいらっしゃいます。まぶた(眼(がん)瞼(けん))が痙攣(けいれん)するので眼瞼痙攣という病気と間違われやすいですが、多くの方は「眼瞼ミオキミア」という状態です。
通常左右どちらかのまぶたがぴくぴくすることが数日から数週間ほど続きますが、眼を開けたり閉じたりすること(開瞼(かいけん)閉瞼(へいけん))には影響ありません。疲労やストレス、睡眠不足などが誘因になると言われていますので、これらを改善することで次第に治まってきます。
これに対して眼瞼痙攣とは、眼の周りの筋肉の過度な収縮により閉瞼が生じる状態で眼を開けにくくなります。まばたきの回数増加、眩しさや流涙を伴うこともあります。脳の病気、抗うつ薬や抗不安薬などの薬剤が原因のこともありますが、原因不明のこともあります。よく調べた後に、原因が疑われる薬剤の中止やボツリヌスの注射などで治療します。
さらに、似たような名前と症状の疾患に片側顔面痙攣というものがあります。これは脳内で顔面神経が血管と接触し異常興奮を起こすことが原因で、片側の瞼の他に頬や口元の痙攣が起こります。治療はボツリヌスの注射や手術になります。頻度の差はありますが、眼の周りの痙攣にも色々な病気があるのです。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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