おばあちゃん先生の子育てコラム 第22回「4月は一度立ち止まり、成長を振り返りましょう」
「おひなさま、また来年ね」「次はホワイトデーですヨ」「お花が咲いている」「梅干しのニオイがする」の会話に誘われて、梅の木に目を向けると、花びらがハラハラと落ち、「風もないのにどうして?」。
そこには一羽の小鳥が花をついばんでいたからでした。梅にウグイスとはよく言いますが、黄緑色の目の回りが白い小鳥を見上げて、小声で「メジロだネ」と言った。そんなおすましさんも、もうすぐ1年生です。
手をかけ、心をかけてきた赤ちゃんが、楽しかった思い出を語り、感情を言葉で表現できるように成長したと、一度立ち止まって、これまで歩んで来た道のりを思い起こしてみませんか。
年の始めは1月ですが、物事の始まりには桜の4月がお似合いです。子育ては近くで丁寧に接しているので、少し離れて、1年前と比べてみましょう。ちょっとした事柄でいいのです。泣いていても大好物のおっぱいでピタリと泣き止む1歳児や、人生最初の反抗期には「ヤダー」と言っていた3歳児をいつの間にか脱して変身していたのを見つけてみましょう。
なだらかに物事が移ってゆくこともあれば、ハッキリと変わることもあるのが4月です。どちらも1年前と比べて、小さな事柄も大きな成長だと思って良いのです。そして成長を見つめた自分をほめましょう。それが大事。(つづく)
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