地道な活動 実を結ぶ 港北消防団副団長 久保寺さんが藍綬褒章
2011年春の褒章(ほうしょう)受章者が先月発表され、港北消防団副団長を務める、久保寺孝雄さん(日吉本町在住・70歳)が藍綬(らんじゅ)褒章を受章した。先月29日には、東京都内で伝達式が行われ、賞状と褒章が授与された。
藍綬褒章は、公衆の利益に寄与した者、または公共の事務に尽くした者に授与される。久保寺さんは消防団での地道な活動が評価された。「私ではなく、消防団がもらったんです。うれしさ半分、困ったのが半分です」と照れくさそうに話している。
久保寺さんは港北消防団に約35年在籍しており、副団長を約8年務めている。「縦・横のつながりを重んじ、助け合いの精神で、いがみ合うことがないのが団の特徴。その部分は市内でも誇れると思います」と語る。同消防団では、消火活動だけではなく、港北区内の中学・高校や介護施設での救命指導や、火事の予防を喚起するパトロールなどを行っている。中・高生を対象にした救命指導では横浜市消防局救急救命講習修了書が発行されるまで、救命方法を本格的に教えている。
地域にもっと”顔”を
久保寺さんが現在、危機感を感じるのは、地域住民の認知がしきれていないことだ。「特に集合住宅の住民が把握できていない。防災意識を高めることがもっと必要」と力説する。
「安否カードなどで所在を把握できるものを導入している町会も出てきているので、いざという時のためにも、もっと地域に”顔”を出してほしい」と語った。
受章は従来は4月に発表される予定だったが、今年は東日本大震災の影響で、発表が延期されていた。
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