放射線量 区内全公園 基準値下回る 定期的な測定求める声も
港北土木事務所が区内の全公園で放射線量の測定を先月までに行い、市の定める基準値を下回る結果が出た。「子どもの遊び場」などの測定は港北区が行い、こちらも基準値を下回った。土木事務所と区は今後、区内小中学校周辺の道路やコミュニティハウスなどでも測定を実施する予定だ。
港北土木事務所は放射線量を区内小学校などと協力し、約160の公園で昨年10月から先月までに順次測定した。測定地点は公園の中心となる広場と、砂場などの遊具周辺や堆肥置き場、側溝の上などマイクロスポットとなりうる箇所。結果、全公園で横浜市が定める基準値を下回った。
また、市が指定した民間委託業者により「子どもの遊び場」8施設や「さかえ住宅ちびっこプール(日吉)」、「ピラカンサ町のはらっぱ(大豆戸町)」、「大曽根青少年運動広場」なども遊具や花壇などで測定した。3月末までに行われる「新吉田吉住会子供の遊び場」を除いた施設で完了し、こちらも基準値を下回った。結果は区役所ホームページ上で公表されており、随時更新されていくという。
3月末までに、港北土木事務所は小中学校周辺の道路を、区は地区センター、スポーツセンター、コミュニティハウスなどを測定する予定だ。
港北土木事務所の木村裕毅副所長は「公園の2回目以降の測定については未定だが、必要性が大きいようであれば実施したい」とし、港北区役所の下澤明久総務課長は「今回危険な数値は出なかったので、今後(同じ箇所で)放射線量が高まることは考えづらい」と話す。
”子育てママ”が多く集まる街カフェ大倉山ミエルのスタッフ、高橋絵美さんは「お店に来るお母さんたちからは定期的に測定を行ってほしいという声が多いですね」と話している。
測定器貸出も
市は測定機器の無料貸出も先月から開始。各区役所に2台(HORIBA製 シンチレーション式環境放射線モニタPA─1000 Radi)を配置している。貸出は平日のみ、1世帯1回1日1台まで。要予約。問合せは港北区役所予約受付専用番号【電話】080・8491・1151まで。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|