2012年度港北区予算案 福祉・危機管理など推進 自主企画事業に１億３千万円
港北区の２０１２年度の予算案が発表された。福祉、危機管理、環境など区独自の課題解決に取り組む自主企画事業費は、１億３０３３万５０００円計上されている。
区の12年度予算額は、自主企画事業費のほか、区庁舎や区民利用施設管理費を合計すると、６億６６８８万２０００円。昨年度より、約２千万減となっている。
５項目を掲げる
自主企画事業（表参照）は、出生者数が毎年３０００人を超える一方、高齢者数が多い区の特性を踏まえた「地域で支え合う福祉のまちづくり」、行政・地域・団体が連携し、災害・犯罪対策をとる「安心して暮らせる地域社会」、区全体で脱温暖化対策の取り組みを図る「港北エコアクションの推進」、自然環境や都市機能などの資源を生かし、地域課題の解決に取り組む「区民とともに進めるまちづくり」、区職員の業務力をレベルアップし、窓口サービスなどの充実を図る「組織力・職員力の発揮による住民サービスの向上」―の５項目に分別される。
中小製造業を注目
新規事業は、成人女性の健康問題の恐れとなる乳がんや骨粗しょう症について普及啓発活動をする「港北区Ｂアップ計画」（１７７万）、災害時の救護活動に対応できる専門的な訓練を行う「災害時における救護活動体制整備事業」（２７２万）、港北区商店街連合会が環境行動の実践ができるよう支援する「港北区商店街活性化事業」（30万円）、区内に多く立地する中小製造業への区民の理解を深める「ものづくりのまち魅力発見事業」（70万円）が組まれている。
継続する事業は、公・私立保育園合同で育児講座を実施する「わくわく子育て保育所事業」（１４１万円）、貴重な地域資源である鶴見川を中心に商業地や緑地などへの回遊性を高めることを狙う「鶴見川を活かした魅力あるまちづくりプラン」（３００万円）、繁忙期の来庁者の待ち時間減少と正確な事務処理を行う「戸籍課繁忙期案内事業」（65万円）などとなっている。
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