ひっとプラン港北 ボランティア不足等に課題 区、区社協が1年振り返り
昨年度から始まった地域福祉保健推進のための5か年計画「ひっとプラン港北」。港北区と港北区社会福祉協議会が先ごろ、1年間の振り返りを発表した。ボランティアの担い手不足や地区同士での情報の共有不足など課題はあるが、掲げた計画達成に向け、一歩ずつ進んでいると区、区社協はみている。
「ひっとプラン港北」は区全体計画と連合町内会の13地区ごとで構成される地区別計画がある。区全体計画では、「ひろがる つながる とどく」を推進の柱とし、地域課題解決に取り組んでいる。
振り返りの中で課題とされたボランティアの担い手不足は、「つながる」にあたる。新たなボランティアの人材を集める仕組みができていないというのが現状で、これまでもボランティア育成プログラムを用意しているが、「敷居が高い」という声が多く、人員確保が難しいという。そこで、昨年度から区内の全地域プラザが地域住民を対象に園芸講習会などを通して、高齢者にボランティアを行うイベントを始めた。「肩・ひじを張らないイベントを通して、集まってもらえれば」と菊池孝福祉保健課長は話す。今年度も引き続き、ボランティアの人材発掘の仕組みづくりに取り組む。
さらに地区間同士の情報共有の場が少なかったという課題も確認された。各地区に得意、不得意分野があるが、その補い合いができていない状況だ。そこで今年度は、10月に開かれる「港北ほくほくフェスタ」で各地区が活動の発表を行う予定。情報共有や交流の場を増やしていく方針だ。
一方「とどく」は行政・地域の連携を推進。ひとり暮らしの高齢者や障害者など支援が必要な人へのサポートを掲げている。これを後押しするのが、災害時要援護者支援事業において2009年度から各地区で締結されている、「行政が保有する要援護者情報提供に関する協定」で、「ひっとプラン」の理念ともかなうものだ。
菊池課長は「各地区で地域の方々は非常に熱心に計画に取り組んでもらっている。一歩一歩着実に進んでいる印象がある」と話している。
区社協では「各地区でさらに活動が活発になり、広がっていくよう、地区それぞれの事情に合った応援をしていきたい」としている。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|