筒粥神事 今年の景気は...「八分」 師岡熊野神社
師岡熊野神社(石川正人宮司)で14日、今年1年の農作物の出来や世の中を占う「第1064回 筒粥神事」が行われた。
大釜の中に27本の葭の筒と米を一升入れ、本殿裏にある「の」の池の御神水を加えて炊き上げる。石川宮司が葭を引き上げ、筒の中に煮られた米の粥がどれだけ詰まっているかで吉凶を占う。天暦3年(949年)から綿々と続く神事で、今回で1064回目。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている。
当日は、朝から雪が降り続き、交通まひを引き起こすほどの積雪となったが、氏子や観衆などが多数集まり、占いの行方を見守った。石川宮司が炊き上がった筒を開き、「大麦-半分」「小麦-半分」「粟-半分」「蕎麦-半分」「茶-十分」「芋・七分」などと農作物の出来を読み上げた。
例年もっとも注目される「世の中」(景気)の吉凶は「八分」だった。
石川宮司は「大雪のなか、この伝統ある神事に足を運んでいただき、ありがとうございます。今年1年が皆様にとって健康で穏やかな1年になることを心より、お祈りしています」と話していた。
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