菊名地域の活性化を目指して様々な活動を行う『菊名の未来を考える会』(漆原謙二会長)が、地元の高木学園女子高等学校生徒と劇団を結成し、8月11日(日)(港北公会堂)と30日(金)(大豆戸地域ケアプラザ)に演劇を披露する。元々はインターンシップがきっかけとなり始まった交流で、同会メンバーなどには、音響や照明のプロがいることが実現への後押しとなった。
発端は昨年12月、同会が演劇に焦点をあてたインターンシップの受け入れを企画。今年1月同校に話を持ち掛けたことによる。通常インターンシップは、学生が将来のキャリアに関連した職業体験を企業などで行うものだが、同会が持つ特性により、今回の珍しい試みが形となった。
劇団結成は今年2月。対象者を同校学生と地域住民とし、オーディションを実施。審査には菊名テレビジョンのプロデューサー・松井寿徳さんがあたった。
稽古は脚本・演出もする松井さんが2月から月に2回、主に大豆戸地域ケアプラザで行っており、現在は本番を前に熱のこもった日々を送っている。
舞台を支えるスタッフは同会と同校生のほか、地域の関係者が協力、座学で照明や音響機器の知識を深めるなど、「手作り」の要素が満載だ。
松井さんは「皆で力を合わせて準備を進めているところです。今後も継続して地域と若者とのつながりを強めていく意味を込めて、初公演を是非成功させたい。若者が一所懸命、汗を流して頑張っている姿を見に来てください」と話している。
未来の重要性を伝える地域のつながりが結実
初公演の演目は「地域演劇集団スター☆リンクス公演〜その先にあるもの…〜」。テーマは「その先にあるもの…」。松井さんが未来ある高校生を念頭に、厳しい環境の中でも「頑張るということって?」「プロであるということって?」などの意味を問いかける物語を今回の公演用に書き下ろしている。
あきらめない心信じて
主役を務める加藤優果さん(高木学園3年)は、舞台役者志望。「今回の経験を今後にいかしたい。公演では、何度壁にぶつかってもあきらめない心を持つことの大切さを、みなさんに伝えたい」と意気込みを語る。また、公演内で披露される歌の作詞を行った中村千紘さん(菊名在住)は「昨年末菊名の駅前コンサートで歌ったのがきっかけで参加することになりました。多くの人の前で表現できることがうれしい」と話している。
公演は11日(日)が港北公会堂で午後2時開演。第一部が「地域演劇集団スター☆リンクス公演〜その先にあるもの〜」、続く第二部は「横浜見聞伝スター☆ジャン夏休み見聞大作戦!」入場料は500円で全席自由。30日(金)は、大豆戸地域ケアプラザを会場に無料公演を行う(スターリンク公演のみ)。開演は午後1時。
詳細・問い合わせは、同会【電話】045・431・9384まで。
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