2年半かけ徒歩で日本一周 篠原北の花里さん
「仕事一筋だったので自由になった今、自分の目で今の日本を見たかった」
篠原北在住の花里典廣さん(62)が、2010年から2年半をかけて徒歩で日本一周を行った。
花里さんが日本一周を思い立ったのは、定年する10年ほど前。旅の原点として徒歩という手段を選んだ。知り合いの大工に相談し、台車に専用の屋根を作ってもらうなど、着々と準備を進めてきた。
旅日記は200ページに
2年半前、第一歩を踏み出した。「いよいよだという新鮮な気持ちと、やりたかったことが出来る喜びが入り混じっていた」と語る。
旅の間、付けていた日記は200ページにも及ぶ。11年7月2日にはこんな記述がある。
「杜の都仙台は旅の出立祝うがごとく くっきりと晴れ渡る いづくから 出で立つもよし 初夏の雲」
最初に自宅から仙台まで歩けたことで弾みがついた。寒い季節は自宅に一時帰宅をしながら、翌年に時期を見て同じ地点から再スタートをしてきた。海岸沿いを歩く予定だったが、東日本大震災が起きたことから、石巻でボランティアを行った後、ルートを内陸に変更し再出発した。盛岡、北海道、鹿児島、沖縄、四国、伊勢などを巡り今年7月初旬に自宅へ到着した。
いくら歩いても原野が続く光景はしんどく、熊が出る場所は恐怖だったという。道路を歩くため、車も危険で安否確認として家族にメールを毎日送った。
一番思い出深いのは、四国遍路巡礼を、旅の人びとと回ったことだ。亡くなった義理の父親が「お遍路に行きたい」と言っていたことから杖には父親の名を記し一緒に歩いたという。
「地方は高齢化やさびれた様子が目に付きましたが、どの土地に住む人も手を貸してくれ、温かさに気付かされました」
現在、花里さんはスペインの巡礼を次の目標に、語学の練習に励んでいる。
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