国は、環境・資源問題を克服するため、3R(リデュース/廃棄物等の発生抑制、リユース/再使用、リサイクル/再生利用)を進めているが、10月はその推進月間。横浜市でも「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」を行っているのは、周知の通り。港北区でどの程度、この取組みが実を結んでいるのか、現状を取材した。
市は2011年1月、ごみと資源の総排出量削減を目指す「ヨコハマ3R夢プラン」(注)を策定した。
同プランにおける港北区の取組みとして、夏に行われた「親子3R夢教室」や、11月に6回目となる「地域ふれあいフェスタ」を開催するなどし、啓発活動を進めている。
区のごみ排出量(1人1日当たり)は、基準年としている09年度の652gから、10年度637g、11年度633g、昨年度には625gとなっており、今年度目標としている618gに向けて順調に推移しているといえる。一方、リサイクルの指標となる資源化量(1人1日当たり)は、09年度が109g、昨年度には76gとなっており、増えていない現状だ。資源循環局港北事務所はその理由を「ごみ自体の総量が減っている分、資源化するごみも減っているからだろう」と分析する。
まずは今年度の目標達成に向けて、今後も一人ひとりの生活スタイルの改善が重要といえる。同事務所は「生ごみの水切りや、食べ残しを減らすなど、毎日の一工夫でごみ量は減らすことができる。各家庭でできることから始めていってほしい」と話している。
リデュースに重点
市では同プランの中で、リデュース(発生抑制)を重点的に取り組んでいる。「横浜G30プラン」で、ごみの分別・再利用は市民に浸透しつつあるという認識があり、次はごみそのものの発生を抑えることを目指すためだ。使い捨てを防ぐ「マイバッグ」、「マイボトル」の推進や、スーパーなどで使用される「食品トレー」の削減を呼び掛けるキャンペーンなどを行っている。
リサイクルに関しても、10月から各区の区役所や資源循環局事務所に小型家電の回収ボックスが設置されている。使わなくなった携帯電話やデジタルカメラ、カーナビ、USBメモリ,ゲーム機などを回収し、資源の有効活用を目的としている。港北区内でも区役所4階と同局港北事務所に置かれている。
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