神奈川県が1月31日に公表した2013年の人口統計調査結果で、港北区は4112人の人口増加と発表された。横須賀市、平塚市などが大幅に人口減し、市内18区中9区が人口減となったなか、大きく人口を増加させている。その理由を探った。
横浜市全体としては6223人の増加となっているが、18区中半数に及ぶ9区が人口減。増加している区も、その多くは微増となっている。他と比べて大きく増えている区は港北区と鶴見区の2区。ともに転入者が転出者を大きく上回っていることが、人口増加につながっている。港北区は2013年の転入者数が25334人で県内でも1位となっている。
港北区の過去3年の転入者数をみると、2010年が23773人、11年が24222人、12年が24197人。ほぼ横ばいだった3年間と比較すると、13年に転入者数が1000人以上増えたことがわかる。転出者も23687人だった3年前に比べ、22607人と1000人以上も減っている。
転入者増加の理由として、まず考えられることは都心に近く利便性が良いということだ。県内全体で見ても、大きく増加しているのは県北部に位置する川崎市や横浜市北部。大きく減少しているのは県南部に位置する横須賀市や平塚市、横浜市南部だ。港北区は東急東横線により、東京都へのアクセスがしやすい。区内エリア別の転入者数でも東横線沿いが増えている。
また区総務課統計選挙係は、13年に転入者が増えた要因として、住宅着工戸数に着目している。10年度は2973戸で市内1位。11年度はさらに増えて、3377戸で2年連続市内1位。10、11年度中に着工された住宅が完成し、13年になって移り住んできたため、転入者が大きく伸びたのではないかと分析している。
待機児童の課題も
人口増加において課題も上がっている。まずは保育所待機児童数の問題で昨年10月1日時点で市内最多の88人に。転入者の年齢層は20代が圧倒的に多く、未就学児童数の増加にも大きくつながっていることが大きな要因だ。「横浜市は待機児童数ゼロ」と大きく報道されたことで、期待を込めて移ってきた転入者のニーズに追いついていない現状だ。
区は「転入者が増えることは商業・産業にとってもいいことであり、住みやすい街として評価されている証拠。同時に起こる課題の解決に努めていきたい」と話した。
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