新横浜スケートセンター(注/新横浜2の11)で、週末の一般滑走客数が昨年1・2月の900人と比べて今年両月で7割増の1500人と利用者数が大きく伸びている。同センターでは「冬季五輪イヤーに関連して、スケートへの注目度が高まったからではないか」と分析している。
週末に特に人が集まる同センター。2月23日の日曜日には、1700人を数え「ここ数年ではみられないほどの来場者」と担当者は話す。加えて、5歳児から小学生までを対象とした「春休み特別スケート教室」は通常定員60人のところを急きょ20人増やし、80人に変更したが、過去最短の受付開始から1週間で定員に達したという。
フィギュアスケートで技術向上を目指す同センターの「新横浜プリンスフィギュアスケートクラブ」(会員制)には現在、小学1年生から大学生までの314人が登録。日本スケート連盟が認定する初級から7級までの級取得を目指して日々練習に励んでいる。同センター担当者は「クラブ会員の子供たちは、関東全域から訪れています。近隣地域の子どもでは、毎朝2時間程度自主練習をしてから登校しています」と話す。クラブ会員の中でも8割から9割が女性。そんな中、ソチ冬季五輪で金メダルを獲得した羽生結弦選手効果もあってか、男子児童のクラブ入会希望者も増えているという。
同センタークラブ会員で小学4年の植松凜子さん(東京都大田区在住)は、「浅田真央選手の表現力が豊かなところに憧れて幼稚園から始めました。以前は神宮のスケート教室に通っていたんですが、初級を取ろうと思った時に東日本大震災が起こって、しばらく練習ができなかった。新横浜は大丈夫という噂を聞いてこちらに通うようになりました。今は4級なんですが、5級以上で出場できる全日本ノービス選手権大会で優勝するのが目標です」と今後の目標を語った。
「ソチ五輪や、各国際大会の開催などがスケートへの関心を高めた結果が入場者増に影響しているのではないか。これを機に、多くの子どもたちがスケートに触れるようになれば嬉しい」と同センターでは話す。
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