鳥山町にある横浜市総合保健医療センターが2月1日、認知症疾患医療センターを開設した。高齢社会を迎えた現在、認知症医療の充実は急務の状況。特に早期診断が重要とされ、新センターはその役割を担っていく。
新設された認知症疾患医療センターでは、認知症早期発見のための鑑別診断に加え、認知症や介護制度に関する相談も受付。電話(【電話】045・475・0103)での相談時間は月〜金曜日(祝日、年末年始を除く)午前8時45分〜午後5時半となっている。
また、地域への情報発信・普及啓発も担い、地域の医療従事者や介護事業者との連携体制強化のための認知症疾患医療連携協議会や、医療・介護・福祉関係者、住民に向けた研修会の開催も行う。
横浜市総合保健医療センターは介護老人保健施設、精神障害者支援施設を含む複合施設として1992年に開所。認知症の鑑別診断数は昨年度963人と神奈川県内で最も多いが、地域とのつながりが薄いという認識があった。認知症疾患医療センターを開設することで地域の医療・介護関係者と強固な連携を図ることを目指す。岩成秀夫センター長は「現在、鑑別診断は2カ月待ちの状況。診断数を増やすことを検討するとともに、地域とより密接に関わっていきたい」とした。
「診療所」内では市内初
市内の認知症疾患医療センターは、他にも横浜市立大学附属病院(金沢区)、済生会横浜市東部病院(鶴見区)、横浜舞岡病院(戸塚区)の3院に設置されているが、今回開設した横浜市総合保健医療センターのように病床数が20床以下である診療所に設置されるのは市内初だという。
市内において認知症疾患医療センターの整備を進める市健康福祉保健局は「病院だけでなく、診療所にもセンターを設置することで、市民にとって、認知症治療をよりいっそう身近に感じてもらうことが目的」と話している。
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