(株)コーエーテクモゲームス(箕輪町)は、制作する人気歴史シミュレーションゲーム「三國志」シリーズが今年、発売30周年を迎えたことを受け、シリーズのキャラクターをモチーフに、横浜市交通局、港北警察署と協同し、車内マナーと防犯を啓発する内容の文言を盛り込んだポスターを作成した。12月10日から市営地下鉄駅構内、区内各地で掲示される。
今回の取組は、同社の人気シリーズ「三國志」が1作目の発売開始から12月10日に30周年を迎えることを記念したもの。来年発売される「三國志13」のキャラクターが車内マナーや自転車盗難や振り込め詐欺への注意を訴えている。
横浜は全国でも最大規模の中華街を持ち、三國志との関連の多いことのほか、社会貢献をしたい思いがあり、同社側から交通局にコラボレーションを呼びかけたのがきっかけ。局側も車内マナー向上を推進したい考えや、同時にスタンプラリーやオリジナル乗車券の発売などを行い、観光・地下鉄の促進をしたい狙いがあり、実現に至った。
また、港北警察署も管内の自転車盗が662件、振り込め詐欺が約7380万円(共に11月末時点)と高い数値を示していることから、注意喚起をしたい思いがあり、話がまとまった。
同局は「座席やエレベーターでのゆずりあい」「歩きスマホしない」など5種のテーマを、同署は「振り込め詐欺防止」と「自転車盗難防止」の2種を設定。同社のホームページで各キャラクターの絵に合わせた標語の募集を行い、約2週間で1500通を超える応募があった。選考基準は、「キャラクターとの親和性」「標語の面白さ」などとし、まず30〜40に絞り込んだ。さらに、「啓発のわかりやすさ」「表現の柔らかさ」などをから最終的に交通局5種、警察署2種を選出。同社で作った2種と合わせて、9種類が掲示される。
交通局は市営地下鉄全駅に約100枚、警察署は区内各地に800枚掲示。
同社担当者は「応募作品からこのシリーズを愛しているのが伝った。啓発の役目を果たしつつ、三國志のファンに喜んでもらえるものになった」と語る。
港北警察署は「一緒に何かできればと考えていた。注目してもらえることで防犯につながれば」と話す。
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