市危機管理室は、市内各地域の防災組織の活動事例を集めた「ヨコハマの『減災』アイデア集」をこのほど作成した。同事例集の中には区内では唯一、箕輪町災害対策連絡会(小島清会長)の取り組みが取り上げられた。
この冊子(A4版・96ページ)では、市内で2700を超える防災組織の中で特徴的な活動を行う団体の取り組み48事例を紹介している。市は「訓練をやっても人が集まらない」「訓練がマンネリ化している」などの課題を抱えている組織の活動の参考になればと、作成した。
冊子の作成は、2014年度から市が行っている防災減災推進研修に関わってきた「NPO法人横浜プランナーズネットワーク」が協力。掲載事例に関しては、市と同NPOが「先進的な取り組み」や「他の防災組織が実践する際のヒントになるもの」を基準に共同で選定する形をとっている。
箕輪町災害対策連絡会は、3つの活動が「独自性がある」と認定され紹介されている。【1】電気や水が使えないなど実際に近い状況で行う「地域防災拠点での宿泊訓練」【2】地域の人々が多く集まる機会を利用して訓練や啓発をする「一斉清掃後の防災訓練」【3】「災害基本台帳・会員名簿登録カードと登録者訪問」がそれだ。
災害基本台帳では、集まった情報をもとに町内会会員名簿を作成。災害時要援護者を把握し、対象者を民生委員が定期的に訪問する活動を実施していることなどが紹介されている。
小島会長は「一人ひとりが自助の意識を高めることが重要。拠点ごとでの防災や減災に対する取り組みの精度が上がることを願う」と話した。
事例集は区役所総務課(4階44番窓口)や市庁舎で配布されている。
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