港北区役所区民活動支援センター前に「まちライブラリー・ミズキー文庫」が誕生した。本を媒介に人と人との交流を促すことが目的の取り組みで、通常街中のカフェなどで行われることが多く、区役所での設置は全国的にも珍しいという。
「まちライブラリー」は、大学やカフェ、オフィスなどの一角に本棚を置き、各自が好みの本を持ち寄り、その感想をメッセージカードで交換しながら人とのつながりを深めていくもの。2011年に大阪で発祥し、現在全国300カ所以上で展開されている。
カードにメッセージ
昨夏、区と港北図書館などが図書館開館35周年記念に「まちライブラリー」の提唱者である礒井純充(いそいよしみつ)さんを招いた講演会を開いた。その話に感銘を受けた木下豊館長が区に設置を呼びかけ、この5月末に実現に至った。
区のキャラクターである”ミズキー”から命名された「ミズキー文庫」は、4階の支援センター前に設置。本棚は区内在住の大工・武田信治さんの手作りで、持ち寄られた本は既に50〜60冊ほどになっている。区によると、閲覧や借りていく人の姿も多く見られるという。メッセージカードへの記入も進んでおり、子育ての本を寄贈した人から「読んで心が軽くなる人がいたら嬉しい」と書かれ、読み終えた人からは「なるほど、確かに軽くなりました!」といった返信が記入されている。
区地域振興課の丸山重夫係長は「区に設置されるのは先駆的と聞いている。こうしたやり取りが次々に進んでいき、同じ問題や悩み、共通の趣味などで区民同士のつながりが生まれていけば嬉しい」と話している。
木下館長は「街中の小さな本屋さんは激減し、大型店ばかりになってしまった。加えてネット社会が浸透し、人との関係が希薄になってきている。本を介したこの取組みで温かい交流が生まれれば」と語る。
本の返却は2週間を目安としており、寄贈本は随時受け付け中。区では利用がさらに進めば、設置場所の拡大も視野に入れているという。
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