東横線・目黒線日吉駅と相鉄線西谷駅間を直通運転でつなぐ※(注)「神奈川東部方面線事業」の開業時期が遅れることが先月末にわかった。西谷駅〜羽沢駅(仮称)間の相鉄・JR直通線は当初の予定より1年遅れの2019年度後半に、羽沢駅〜日吉駅間の相鉄・東急直通線は3年半ほど遅れ、22年度後半に延期になる予定だ。新駅設置のため、大規模工事が進んでいる新横浜と綱島地区の住民からは困惑する声が上がっている。
用地取得が難航
同事業の整備主体である(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、延期の理由について用地取得の難航や安全対策設備の検討などを挙げている。本紙の取材に、用地の具体的な場所や交渉内容は地権者特定を避けるため回答できないとしている。
直通線化に際し、新駅工事が進んでいる新横浜と綱島。新横浜の住民からは、「駅付近の車線混雑が続くのでは」「新聞報道で初めて知って驚いた。住民説明会などを開いてほしかった」などの声が聞かれた。
綱島エリアでは新駅建設に際し、商業施設や区民文化センターなどを含めた新たな街づくり計画が始動している。横浜市が進める、土地区画整理事業の地権者の集まりである「新綱島駅周辺地区街づくり準備会」の池谷道義理事長は、「今回の延期をより良い街づくりをするための有効な時間と捉え、うまく活用していきたい」と話している。綱島地区連合自治会の大谷宗弘会長は「待望の区民文化センターの開業時期はどうなるのか」と延期による影響を懸念した。
同機構は地元住民の意見に対し、「工事期間短縮に向け精査・努力をしてきたが、避けられないことから今回の公表に至った。新横浜駅付近についてはできるだけ車線規制による走行に影響が出ないよう努めていきたい」と話している。
また今回の延期で、建設費が当初の計画より約1283億円増の約4022億円になる見通しも発表された。近年の資材価格の高騰と人件費など労務費の上昇が理由に挙げられている。
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