市立師岡小学校の第5回卒業生や当時の担任ら約70人が8月19日、41年前に卒業記念で校舎前に埋めたタイムカプセルを開封した=下写真。
「新聞だ」「スパイクだ」「文房具だ」――。
1〜4組の各クラス別に敷かれたブルーシートに”思い出の品”が次々に並べられ、見守った旧友同士が「あれ誰のシャツ?」「私、何を入れたか覚えてない」などと、会話に花を咲かせた。
カプセル内は浸水し、判別が難しいものもあったが、全員の手形を横に並べた紙が丁寧に広げられると=左写真=、周囲からは歓声が。あちこちで自身の手のひらを近付け、スマートフォンで撮影する姿が見られた。
「集まれたことが成果」
この日を迎えるまでには、思いのほか長い年月を費やした。タイムカプセル実行委員会幹事代表の加藤千勝さんによると、「当初は(封印から)10年後に開けるはずだった」。しかし、連絡が取れない人も多く延期せざるを得なかったという。10人の実行委員会で同級生の実家を1件1件訪ねたり、SNSを駆使したりと、さまざまな手段で連絡を取った。当時の担任の協力もあり、ついに開封の日を迎えた。
「先生が温かく、仲の良いクラスだった」と振り返るのは実行委幹事副代表の太田史城さん。「先生方もお元気で、皆で集まれたことがありがたい」と感慨深げに話した。単身赴任先の名古屋から駆け付けた実行委幹事の杉本真一朗さんは「しっかりと皆の顔を覚えているもの」と安心した様子。「自由勉強を続けてやる」と当時の決意を記した書を指さし、照れくさそうにしていた。
来賓として参加し、現在は城郷地区連合町内会の役員を務めている木村光義さんは、当時3組の担任。「周辺には田畑が多く、ゆとりのある学校だった。子どもたちとよく遊んだことが思い出」と、かつての教え子に温かい眼差しを向けた。
「カプセルの中身は保存状態の良いものも多く、とても楽しめた」と清々しい表情で語った加藤さん。何よりも皆で集まれたこと、絆のつながりを確認できたことが一番の成果」と満面の笑みを浮かべていた。
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