港北区版 掲載号:2018年9月27日号
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アプリで思い出共有 祖父と孫のイマドキ事情

文化

嬉しそうにタブレットを見る小嶋さん
嬉しそうにタブレットを見る小嶋さん

 「ほらほら、こうやっていつも写真が送られてくるんだよ」。そう言って掌に乗ったタブレットを嬉しそうに見せてくれるのは、4人の幼い孫を持つ小嶋純一さん(日吉本町在住・通称「監督」)。タブレットのアプリを使い、孫とビデオ電話や写真・動画交換、メールのやりとりをしているという、イマドキおじいちゃんだ。その中に入っている写真の数は「数千枚?」。そのエピソードの数も枚挙にいとまがないほど。

 「カントクーっ!明日遊びに行くからね!」と画面いっぱいに飛び込んでくる孫の笑顔を見ながら、日々ビデオ電話で会話を楽しむ。「子どももとても嬉しそうです」と娘の悠宇里さんもにっこり。生まれたその時から、ことあるごとに送られてくる写真や動画は、孫の成長を感じる一つの手段でもある。数枚に亘って収められるのは、クマのぬいぐるみと孫が並んだ写真。ページをめくるたびにクマが小さくなっていく。

 妻が初孫を抱いた写真から始まるアルバム。妻が写るものはそれきりだった。5年前、初孫の誕生からほどなくして妻は逝去。それをきっかけに「寂しいだろうから」と息子の一慶さんがタブレットを買ってくれたのだという。「しっかりご飯を食べているか心配!」と言われ、3食分の写真を送っていたことも。「俺より良いもん食べてるじゃんかぁ」などと冗談を言い合ったり、しばらく音沙汰がないと「生きてるか?」と連絡が来たり。親思いの子どもとの大切な時間を紡ぐのも、このタブレットの役目なのだ。

 「そろそろ新しいの買ってあげるよと言われているけど、これで十分」。裏返すと名前が刻印されている一台のタブレット。そこには家族の思い出と想いが詰まっている。

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