横浜市立篠原中学校(鈴木薫校長)は10月19日、文化祭「フェスタしのはら」を開催した。今年は、生徒のスピーチをきっかけにして、「アフリカ関連資料展示ルーム」のコーナーを設置。現地の教育や文化などを、生徒や訪れた地域住民らに発信した。鈴木校長は「生徒の願いを形にできてよかった。外の世界を知るきっかけになったのでは」と振り返った。
タピオカで啓発
今回きっかけとなったのは、青木雪七さん(3年)が8月に「アフリカ開発会議」の関連事業で行ったスピーチ。そのなかで青木さんは、日本人のアフリカについての知識が浅いことを問題視し、その解決策の一つとして、文化祭でのタピオカジュースの販売を挙げた。現在、若者たちの間で大人気のタピオカ。その原材料キャッサバの多くがアフリカから輸入されていることを知り、「好きなものとつなげて、アフリカを身近に感じてもらえれば」と解説文の入った特製ラベルを付けたジュースの製作を思いついたという。
ウクライナ人の母を持ち、海外での生活経験もあり、元々海外への関心は高かったという青木さん。アフリカに特に興味をもったのは昨年のアメリカ留学で参加したSDGsのワークショップ。そこで「サバンナなどのイメージが強かったが、ルワンダはIT分野がとても発達している」など初めて知ったアフリカの姿に驚いたという。同時に、もっとアフリカのことを広めたいと思い、前述のスピーチにつながった。
英語教師として原稿づくりから関わってきた鈴木校長。「せっかくのアイディアだから何とか形にしてあげたい」と今回のコーナー設置を決めた。当日は、ラベルのデザインを大きな壁紙にして販売スペースに掲示。またJICA(国際協力機構)の協力のもと、パンフレットの配布や資料の展示も行った。多くの人が教室を訪れ、ジュースもあっという間に完売した。
「アフリカのことを少しでも多くの人が知るきっかけになってくれたのでは」と青木さん。まだ現地に行ったことはないといい「高校生になったら直接会いに行きたい。いつかは大陸縦断にも挑戦してみたい」と笑顔で将来の夢を口にした。
鈴木校長も「生徒が何かに挑戦する環境を用意するのが私たち教員の役割。今後も海外との交流など、様々な活動の機会を創っていきたい」と話していた。
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