新羽中学校の生徒５人が８月末に行われた「第29回全国中学生空手道選手権大会」（山口県）に参加し、男子組手団体で初優勝した。決勝では大会８連覇中の強豪校を破っての日本一。個人組手でも３位となった中村太耀さん（３年）は「お世話になった方々に恩返しできすごく嬉しかった」と振り返った。
全国86校が出場した全国大会。日本空手松涛連盟横浜北支部（新羽町）で研鑽を積む、キャプテンの八田裕平さん（３年）中村太耀さん（同）三浦拓己さん（同）梅津珀琉さん（２年）小沼航平さん（同）の５人が出場した＝写真。
３人制で競われる団体戦。大阪学芸高校附属（大阪）との準決勝は１勝１敗１分け。各試合の合計ポイントで１点上回り薄氷の勝利を収めた。迎えた決勝の相手は、大会８連覇中の浪速中（大阪）。先鋒の八田さん、中堅の中村さんが連勝で初の戴冠を決めた。同支部支部長でチームを率いた五明貴宏さんは「準決勝がポイントだった。大会を通して、練習通りに試合をして力を出し切ってくれた」と愛弟子たちの活躍を振り返った。
大会に向けてはコロナ禍で体育館が使えず走るだけの練習もあったが、「中１からの目標が叶いホッとした」「強豪チームに勝てて嬉しかった」と幼稚園時代から五明さんに師事する八田さんと三浦さんは口を揃える。
中学から横浜に引っ越してきたという中村さんは「団体戦で優勝するために来たのですごく嬉しい」と笑顔を見せる。個人組手でも３位に輝いたが「準決勝の残り数秒で逆転負けしてしまった」と悔しさを見せ、高校では「個人・団体ともに優勝して日本代表になりたい」と力強く語った。
女子団体組手では西谷中学校（保土ヶ谷区）が優勝。神奈川県勢のアベックＶとなった。
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