社会や地域の抱える課題を解決するために、横浜で新たなプロジェクトが始まっている。
プロジェクトの企画・運営を担うのは、税理士法人エンパワージャパンの穂坂光紀代表と、株式会社Future Logisticsの下嶽進一郎代表だ。「ファーマー×アスリート 地域創生プロジェクト」と称し、担い手不足などの課題を抱える地域と、社会や地域との関わりや接点が少ないアスリートをつなぐことが狙い。
今回のプロジェクトの舞台は、山梨県韮崎市。農業から地域を活性化したいと思っていた地元米農家の内藤将さんと、児童養護の支援活動の一環で米作り体験を模索していた穂坂さんとの出会いをきっかけに、2018年に復田の計画が始動した。そこに昨年からは、下嶽さんの呼びかけでアスリートたちも活動に加わり、プロジェクトが始動した。参加したのは、ロンドン・リオ五輪日本代表(十種競技)の右代啓祐さんら国内トップアスリートたち。持ち前の体力で草むしりなどもあっという間に進み、内藤さんも「さすがスポーツ選手はすごい」と舌を巻くほどだったという。隣接する空き家の手入れも行い、今後は同地を利用した体験イベントなども構想し、地域活性の拠点としていく方針だ。
11月10日には、以前から、穂坂さんが就業支援等で交流のあった児童養護施設「聖母愛児園」(横浜市中区)に訪れ、施設の子どもたちへ、収穫したお米を寄贈した。当日は、穂坂さん、下嶽さんのほか、プロジェクトに参加したアスリートや、穂坂さんの呼びかけに応じた税理士や弁護士らも参加。施設の見学や同施設の梛橋雄一さんによる「社会的養護の実情と推進」に関する講演も実施された。入居者の6割以上が身体的・心理的虐待を経験していることや、圧倒的に予算が足りておらず子どもたちにスマートフォンなどの必要なものを提供できない実態、しわ寄せとして職員たちへの時間的・肉体的な負担が非常に大きくなっている課題などを解説。参加者たちも、真剣な表情で聞き入った。
穂坂さんは、「最低限の補助では、子どもたちに十分な環境を提供できない。地域・社会が連携して貢献していかないといけいない。自分たちに何ができるか考えて行動を起こしましょう」と提言。下嶽さんも「社会的養護について、知らないこと・漠然としていたことへの理解が深まった。少しずつ何ができるかを見出したい」、参加者らも「何らかの形で支援に協力したい」と話していた。今後は、同園とも連携しながら、ファーマー×アスリートプロジェクトの活動を多面的に推進してく方針だ。地域、社会課題の解決へ一歩ずつ歩みを進めている。
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