港北公会堂の緞帳の由来や価値を伝える市民グループ「芹沢銈介緞帳プロジェクト」(大野玲子代表)はこのほど、緞帳から港北区や周辺地域の歴史を紐解く小冊子を作成し、4月25日、港北区に30冊を寄贈した。
港北公会堂のステージで使用されている鶴見川の絵柄の緞帳は、人間国宝の故・芹沢銈介氏が描いたもの。同団体は、緞帳の由来や美術的価値を広く知ってもらおうと、2019年に発足した。
冊子には、芹沢銈介氏や緞帳の紹介のほか、緞帳に描かれた鶴見川を軸に川とともにあった地域の人々の歴史や暮らしについて掘り下げている。
仕様はB5・40頁・フルカラーで、作成は1000部。港北公会堂のほか図書館や地区センターなど区内の公共施設にも置かれている。港北公会堂では希望者への配布も行っているが、数に限りがあるため確認を。
港北区役所の区長室で行われた寄贈式では、大野玲子代表が漆原順一区長に作成経緯を説明し、冊子を直接手渡した。漆原区長は、「貴重な地域の歴史をまとめていただいており、後々まで残されていくのは素晴らしいこと」と地域の歴史が刻まれた一冊を手にした。冊子は区の各課に配すという。
大野代表は「異分野で活動する方々との接点があった」と制作過程を振り返り、「冊子づくりを通し資源を記録する大切さを実感した。地域に継承する上で必要なものになれば」と話していた。
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