妙蓮寺
家族葬から社葬まで。緑に包まれた静かな境内には、3つの斎場を備えております。
樽町地域ケアプラザ2階では、毎月(1月と8月除く)第1火曜日の午後5時30分から7時30分まで、樽町なごみ食堂が開かれており、地域の子どもたちや高齢者ら多世代が交流する場となっている。コロナ禍による1年間の休みを経て、昨年4月に再開した。
ひっとプラン港北(港北区地域福祉保健計画)の一環として発足したのが2017年。同計画は「その地域に住む誰もが自分らしく安心して暮らせるまち」を目指し、助け合いのある地域づくりを進めるものだ。
樽町なごみ食堂はボランティアが運営し、提供するのは1食200円のカレーライス。トッピングや付け合わせに工夫を凝らし、その日の食材によりキーマカレーやカツカレーを提供することもある。子どもの利用も多いため、辛口と甘口を用意する。利用できるのは樽町地域在住の人で、事前の予約が必要。
現在、ボランティアの総勢は60 代〜80代を中心とした22人。町会役員や民生委員・児童委員、主婦らで構成され、班を分けて各回に参加している。安定的な食材の確保が重要だが、一部をフードバンクの活動団体のほか、農家や地域からも提供を受けているという。
子どもから高齢者まで
約80人の予約が入った6月6日は、午後6時を過ぎたころから利用者が増え始め、子どもたちの声で賑やかな雰囲気に。樽町在住で毎回訪れるという80代の夫婦は「ここでは知り合いに会うことも多い。一人暮らしの人にとってもよい場なのでは」と明るく話し、食堂を後にした。
また、グループでテーブルを囲んだ地元少年野球チームの選手は、「ここでカレーを食べて試合に出たらホームランを2本打った。だからホームランカレー」と元気に話してくれた。
「活動を通じ『ボランティアは自分のため』と知った。今日(の予約は)は80人。多くの子どもたちも来てくれ、先は明るいと感じる」と話したのは、発足時からの中心メンバーの奈良隆一さん。また、発足から携わり、現在は代表を務める藤田忠征さんは「ここにいると、子どもたちの名前を覚えちゃう」と笑顔を見せ、「楽しみにしてくれる人のためにも、ボランティアを集め、どう次の世代につないでいくか」と活動継続に向けた課題も口にした。
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