港北区 父親の育児参加促す 9月から「パパ・スクール」開始
港北区役所が今年度から初めて、父親の育児参加を促進する「育メン講座事業」をスタートさせた。会社勤めなどで子育てに疎遠になりがちな父親に、子どもとの触れ合い方や楽しさなどを伝えることで、育児に関心を高めてもらうことが狙い。区では「家庭内で子育てを協働できる環境づくりが整えられれば」と期待を込める。
現在、区では7か所で幼児の保護者を対象とした家庭教育学級を開いているが、参加者のほとんどが母親。子育てに対し、父親の意識変革を促すのが同事業の目的だ。
横浜市で昨年始まった、”パパ育児の極意”を伝授する「横浜イクメンスクール」(校長:山田正人横浜副市長)の講師を務める東浩司さんは「父親が育児に参加することで、母親の負担を減らすことは重要です。男性にも育児の楽しさを知ってもらいたいですね」と願っている。
同事業の取り組みとして、「港北パパ・スクール」が9月からスタートする。父親が料理講習を受けたり、子育て支援拠点などで子どもと一緒に遊ぶなど、育児を楽しむコツを学ぶことを目的にしている。「パパ・スクール」の講師の一人、岩松正史さんは「家族間のコミュニケーションのとり方を学んでほしいですね」と話している。
スクールは、9月10日から11月5日までの間、全6回を区内施設で開く。定員は20組(父親と2009年4月2日から10年4月1日生まれの子ども)。参加費1500円。申込みは港北区のHPから。締切は8月31日(水)。応募者多数の場合は抽選となる。
ネットワーク構築も視野
20年以上続く家庭教育学級では、参加者のOBが教室の企画運営を中心となって行っており、区ではこのモデルケースを参考に、パパ・スクールでも区内のパパ友ネットワークづくり、そのまとめ役となる人材育成を目指している。
区は「このスクールを通して、父親同士のつながりを深めて頂きたい。その中から、”育メン”事業を引っ張る人材が出てくることを期待している」としている。
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