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港北区版 公開:2012年1月5日 エリアトップへ

新春特別インタビュー 震災対策さらなる強化を 小川区長 新年の展望を語る

公開:2012年1月5日

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 本紙では新春特別企画として、小川浩之港北区長=写真=にインタビューを行った。区長は、さらなる震災対策や鶴見川を生かしたまちづくりプランなどについて語った(聞き手/本紙港北区編集室編集長・添田守男)。

 ―昨年の振り返りを。

 「心配した点では、やはり3月11日の東日本大震災は避けて通れません。港北区内でも、被害があり、まだまだ生活の不便がある部分もあるかと思いますし、9月には放射線のマイクロスポットが話題になりました。区民の方から「区として情報提供してほしい」など、色々なご要望をいただきました。その意味では、まだまだ震災への対応が続いています。また、9月に近畿地方で大きな被害を出した台風12号をはじめとして、豪雨や洪水の被害がこれまで以上に規模が大きいということ。港北区は鶴見川流域にある区ですから、やはり堤防の強化など国をはじめとする関係機関に働きかけていきたいと考えています。良かった点としては、区内の芸術関係で、5月に小説家の川瀬七緒さんが江戸川乱歩賞を、6月には女優の五大路子さんが長谷川伸賞を受賞され、尺八奏者の三橋貴風さんも11月には紫綬褒章を受章されました。区にとって縁のある方たちが色々なところで評価されていることは非常に嬉しい。それから全国大会で金賞を受賞した太尾小学校のマーチングバンド。昨年は菊名小と小机小の計3校が関東大会に出場し、優秀な成績を収めている点は非常に明るい話題かなと思います」

 ―区内で印象的だった触れあいは。

 「『区長の出前ふれあいトーク』で色々な方たちとお話をしていますが、その中でも、鶴見川を拠点に活動されている方たちとの交流の中で、やはりこの河川が生活の中に息づいていて、愛されているということがよく伝わってきますね。現在、新たなまちづくりプランの作成を12年度までの重点事業として取り組んでいますが、区民の方がゆとりをもって暮らすためにも、鶴見川を生かす手はないかなと。鶴見川に関する区民意識調査を行ったことがありますが、『河川などの緑が豊かなところが港北区の魅力』というお答えが多かったものですから、区としても水害など『怖い』という反面、『生かして』いきたいと思っています。現在開催中の地域別ミーティングで区民の方から意見をいただき、最終的には12年中にそのプランに基づいて何らかの取り組みを進められるようにしていきたいと思います」

 ―東日本大震災以降、防災対策で重点的に手を入れるようになった部分は。

 「区としての取り組みはまだまだこれからという段階ですが、一つは昨年9月1日に新横浜駅で総合防災訓練を行いました。鉄道事業者や近隣のホテルなどと、鉄道が止まったことによる帰宅困難者の対策、けが人の対応など、総合対策を初めて全体で実施したのですが、これを機会に帰宅難民対策を仕組みとして整えていきたい。11月に行った検証会では、これから帰宅困難者の対策も含めて連絡協議会のようなものを立ち上げて、一緒に検討していく場ができました」

 ―区内で検出された放射性物質への対策は。

 「区でできることは限られてしまいますが、やはり区民の方が放射線で一番心配されているのは、自分の住むところはどのくらいの数値なのかということ。なるべくそれを見やすいよう、HPや紙ベースでの周知に工夫をしました。簡易測定器を昨秋から区にも一台使えるように導入し、消防で測定しているものの他に、土木事務所にも一台あり、まずは公園を中心に測定を始めています。これらの結果はHPで公表しており、12月中には区内の全公園で測定が終了しています。1月以降には、土木事務所でさらに台数が増えますので、今度は公園以外で皆さんが心配されるお子さんの通学路の側溝などを順次測定していきたい」

 ―新年・新年度に取り組みたい課題は。

 「いつ災害が起こるかわからない、待ったなしの状況。区内全部の地域で見守りの仕組みをつくりたい。12年度中には、全地域で仕組みが動き出すようにしたいですね。また地域の活性化という面からは、区内に数多くあるものづくり中小企業が、どんな特徴あるものを作っているかを紹介したい。例えばツアーのようなものを組んで区民に知ってもらうのも良いのではないでしょうか。最近は、工業地域や準工業地域にマンションができてきて、工場と住居が混在してきている。これが原因でトラブルになっているケースもあって、それをなくすためにも企業と住民を結びつけて、一緒に栄えていく仕組みをつくっていきたいですね」

 ―最後に区民へメッセージをお願いします。

 「港北区には色々な分野で元気に活動されている方が多い。より多くの方に身近な活動に関心を持って参加していただきたいですね。今年も頑張りますので、ご支援よろしくお願いいたします」
 

妙蓮寺

家族葬から社葬まで。緑に包まれた静かな境内には、3つの斎場を備えております。

https://myorenji.jp

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