今年の景気は…「八分」
師岡熊野神社(石川正人宮司)で14日、今年1年の農作物の出来や世の中を占う「第1063回 筒粥神事」が行われた。
大釜の中に27本の葭の筒と米を一升入れ、本殿裏にある「の」の池の御神水を加えて炊き上げる。石川宮司が葭を引き上げ、筒の中に煮られた米の粥がどれだけ詰まっているかで吉凶を占う。天暦3年(949年)から綿々と続く神事で、今回で1063回目。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている。
厳しい寒気に包まれながらも当日は、氏子や観衆などが多数集まり、占いの行方を見守った。石川宮司が炊き上がった筒を見て「大麦-半分」「小麦-七分」「粟-三分」「蕎麦-三分」「茶-七分」「あさ-十分」などと農作物の出来を読み上げた。
例年もっとも注目される「世の中」(景気)の吉凶は「八分」だった。
石川宮司は「昨年は大震災があり、天変地異の恐ろしさ、命の尊さを実感した。今年1年が皆様にとって健康で穏やかな1年になることをお祈りしています」と話していた。
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