港北区薬剤師会(坂本悟会長)は今月から、同会に加盟する区内110の薬局内に「高齢者虐待防止ポスター」を掲示し、地域住民への虐待防止の啓もう活動を始めた。
同ポスターは、港北区役所や港北区医師会、港北警察署などのメンバーで構成される「港北区高齢者虐待防止連絡会」が虐待防止の普及啓発のために作成した。昨年度は港北区医師会に所属する145の内科、整形外科医院に掲示。さらに徹底しようと、今回の取組みとなった。
坂本会長は「地域貢献の一環として取り組んでいきたい。来店者で、顔に傷があるなど気になる方がいた場合は、積極的に声をかけていきたい」と話している。
掲示を依頼した港北区は「ポスターを通して、『虐待という問題がある』ということを地域住民に知ってもらいたい。少しでも、気になることがあれば、ひとりで悩まずに相談してもらいたい」と周知への期待を寄せている。
区内虐待数横ばいで推移
昨年度の区内虐待件数は、新規で見つかったケースが17件。前年以降から続くものが29件と、過去2年(2009年度40件、10年度45件)の件数と比べても横ばい傾向で推移している。ケース別には、身体・精神へのもの、介護放棄などが多く、親の年金を生活費に使い、本人には食事を与えないなどの経済的虐待も増えているという。
港北福祉保健センター高齢者支援担当は「虐待の内容としては、認知症になった高齢者に対してのものが多い。昨年度、虐待された人の9割が女性。母親と息子の2人暮らしで、親が認知症になり、対応に戸惑う息子によるケースが多かった」と分析している。
同センターでは、虐待に気づいた場合や本人からの連絡を受け付けている(【電話】045・540・2327)。
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