地域通貨で助け合い 大倉山「梅さんの輪」
港北区内の大倉山、大曽根、新吉田東で活動する住み開き(※)ネットワーク「梅さんの輪」内で、昨年4月から会員専用の地域通貨が使われている。
1000円札サイズの地域通貨で、単位は「りん」。大倉山の梅林をモチーフにした「梅さん」というキャラクターが描かれている。
「りん」は同団体メンバー同士で買い物、料理、家事などを依頼し、1時間サービスを行うと「プラス1りん」加算されていく通帳型システム。20数人のメンバーはフルタイムで仕事をしている人が多く、家事などをメンバーに頼みやすい環境を作ろうとしたことがシステムを開始した目的の一つだ。
加算された「りん」は、住み開きを行っている3拠点で行われる食事会などのイベントで、「通貨」として使うことができる。
実際に使っているメンバーからは「頼んだり、頼まれたり、『りん』によって交流が深まりやすくなった」という声も多い。同団体の世話人・金光律子さんは「今後も人々のつながり、助け合いを深めていきたい。誰かに労働やサービスを依頼すると『マイナス1りん』となりますが、マイナスが貯まっても、それだけ頼める人がいるということ。豊かな人間関係を構築しています。被災地など他の地域にも広がっていけば」と話している。
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